父がワクチン副反応で死亡の可能性②葬儀前日の警察の対応と解剖なしでも報告はできる
- はとサブレとパンダ
- 2022年9月29日
- 読了時間: 6分
更新日:2022年10月24日
当時のメモと記憶でふりかえりながら書いています。葬儀関連の内容はそのうち別で書こうと思っています。後悔もたくさんあるので、こうすれば良かったね。は言わないで頂けるとありがたいです。
①はこちらになります。

・午前8時に警察から電話がかかってくる。
前日に電話をした時には担当の方が帰宅された後でしたので、朝の早い時間に折り返しお電話おを頂きました。私は「警察は父のワクチン接種の情報を知っていたのに、なぜ監察医務院にその事を伝えなかったのですか?」と質問をしました。
担当の方は「医学的知識がなかったので、死因を調査するのに必要ない情報だと思い監察医務院には伝えなかったし、伝える義務はなかった。」と言いました。しかし「ワクチンを打ちましたか?」と聞いてきたのは警察の方です。「今のご時世、決まりになっているので念の為。」と言って、接種券の控えの写真を撮り、接種日をメモして言ったと聞いています。
警察が検視で得た情報を全て監察医務院に伝える必要はない。それは理解できます。しかし、ワクチンの事は「死因を調査するのに必要ない情報」ではないと思いました。聞く事が決まりになっているなら尚更です。
電話では最初「なんで伝えてくれなかったのか?」と「伝える必要はなかった」が繰り返され、話が全く進まなかったのですが、警察の方の「結局どうしたいんですか?」の言葉に少し冷静になり「国に報告をしたい」と伝えました。
警察からは国に報告できないのは分かっていたので、警察側から監察医務院に確認を取ってもらい報告する段取りを取ってもらいました。
・午前10時頃に警察から再び電話がかかってくる。
監察医務院に書類を作って報告をしました。これを見て医師が国にあげるかどうかの判断になります。と連絡をもらいました。
・電話を切ってから20分後位に再度警察から電話がくる
「監察医務院から国に報告をあげてもらえることになりました。」と電話がかかってきました。この時の「よかったー」と身体から空気が抜ける感覚、今でも覚えています。それほど安心しました。
私たちが「国に報告」と言っていたのですが、直接国に報告されるのではなく「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構」(PMDA )に一度報告があげられ、そこでまとめられた報告が厚生労働省にあがる仕組みになっているとここで初めて知りました。
そして、ここに報告を上げてもらえれば、父とワクチンとの因果関係も分かると思っていました。でも、そうではない事は後になってわかりました。
・10時半頃に解剖しないと報告ができないと電話が来る
電話を切ってから数分もしないうちにまた警察から電話がかかってきました。先ほどは「報告ができる」と言っていたのに、今度は「解剖をしないと報告ができない」と連絡がきました。この数分間で何が起きたのかが全くわかりません。でも解剖をしないと報告ができない。と言われました。
母はもともと「死因が分かれば解剖をしなくても良い」と伝えていました。そして、穏やかな顔で眠る父の姿を見て、もうこのまま静かに送ってあげようよ。とも言っていました。
この時、本当にめちゃくちゃ悩みました。葬儀社のお迎えがあと2時間後に迫っている中、今から解剖をお願いした方が良いのだろうか。母の気持ちも痛いほど分かる。でも、このまま今ここで解剖をお願いしなかったらもう報告もしてもらえなくなる。
さすがに即答ができなかったので、一度電話を切り少しだけ返事に時間をもらいました。
・11時頃、再び警察から電話が来る。
迷いに迷っている間にまた警察から電話がきました。「解剖をしなくても報告ができます。」と言われました。
またこの短い時間で何がどう変わったのか。これもあとになって知らされることになるのですが、「解剖しなくても報告ができる」けど「解剖しないと因果関係が分からない」ということでした。
結局父は解剖をしないまま、監察医務院に報告を上げてもらうかたちに収まりました。また報告した後はどのように話が進むのか、警察の方は分からないので後で観察医務院に確認することになりました。
ここのきっかけが思い出せないのですが(多分、たらればを言ったらキリがないのですが、最初から伝えてくれていたら、こんな事にはなっていなかった的な事を言ったんだと思う)もう一度警察に「ワクチン接種の旨をなんで監察医務院に伝えてくれなかったのか?」と聞いた時の回答は下記の2つでした。
報告書のスペースが限られているので、全てを書ききれなかった。
書面と口頭で伝えている内容があるので口頭で伝えたものは全て伝わっていない可能性がある
最初と話が完全に変わってきています。
報告書のスペースがどれだけ狭いものだかわかりませんが、最初に「必要だと思って伝えなかった」という内容が報告書のスペースの問題に変わってきました。そして「書面と口頭で伝えている内容があるので、口頭で伝えたものは全て伝わっていない可能性がある」に関しては、口頭で伝えたけど、控え漏らしたのは監察医務院側との責任転嫁も見えてきました。
・13時頃、葬儀屋さんが父を迎えに来る
穏やかに送りたいと心に決めていたのですが、送り出してしまったらもう解剖はできないという気持ちも残り、最後の最後まで葛藤していました。
10時半の時点で解剖をお願いしていたら、このお迎えには間に合わなかったと思うのですが、明日のお通夜までには間に合っていたんじゃないか?とか、もっと遅い日程で葬儀をすれば良かったとか、母を説得すれば良かったとか、もう報告書をあげてもらえればそれでいいって決めたじゃないかとか。
結局頭の中がぐちゃぐちゃのまま、父を送り出しました。相変わらず寝ているような父をみんなでストレッチャーに乗せて車に乗せて。葬儀屋さんの手際が良かったからか、あっという間に父は自宅を出発していきました。車の姿が見えなくなるまで、ずっと車を見ていました。この時の記憶はなぜかスローモーションで思い出されます。
・午後5時頃警察から「報告書を提出した」と電話が来る
ここの時間が曖昧なのですが、父が家を出発してから随分と時間が経ち、父が寝ていたベッドも片付け終わっていた頃、警察から「観察医務院が報告書を提出しました。」と電話がありました。
この時に「解剖はしなくても報告はできるが、解剖をしないとワクチンとの因果関係はわからない」と伝えられます。
私はこれを聞いて、まだ葬儀場で寝ている父を呼び戻して解剖ができないか葬儀屋さんに問い合わせようとしていました。でも、さすがに母に止められました。「もういいから穏やかに送ってあげよう。」「お父さんも嫌がると思うよ。」
父は明日の葬儀のための旅支度をするために早めに葬儀場に行っています。大好きだったお風呂にも入れてもらうようにもお願いしました。なによりも私以上に争いごとは嫌いだった父がこのゴタゴタを見たら良い気持ちはしないはず。
そして、解剖は諦めることにしました。
・自分の無知を恨む。
父がワクチンを接種したと知るのが遅かったこと、監察医務院や警察への連絡が遠回りであったこと、ワクチンを打って家族が亡くなった可能性があると分かってから、どのように行動したら良いのか指南してくれる人もいませんでしたし、その知識もありませんでした。
この時PMDAに提出してくれた報告書が匿名の報告書になり、遺族の元へは結果の報告がない物だとはまだ知らない状態でした。
結局、葬儀の前日に解剖は諦めましたが、因果関係を調べてもらう事は諦めきれませんでした。お通夜の日には午前中に家を出て、夜遅くに帰ってきたのでどこにも連絡ができず、次の日は朝から告別式の為に朝早くから葬儀場に行っていました。
次に連絡をするのは、告別式が終わった日の午後になりました。またそのうち続きを書こうと思います。
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