父がワクチンの副反応で死亡の可能性④監察医務院の死因情報提供と病院でカルテ開示
- はとサブレとパンダ
- 2022年10月14日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年10月24日
死亡診断書には「死因」とその「原因」しか書かれていないので、父がどのような状態であったのかが全くわかりませんでした。より詳しい状態が少しでも知りたかったので監察医務院へ死因情報の提供をすることにしました。
また、父はワクチンを接種してから亡くなるまでに、1度病院にかかっています。そのカルテを取り寄せられないかと思いました。

◼️監察医務院で死因情報の提供をお願いする。
東京都監察医務院では死因情報の提供を行っています。私も監察医務院の事務局の方とお話するまでは全く知らないことだったのですが、ワクチンの被害者救済制度で資料を提出する時に、ひとつでも多くの情報を集めて、より判断をしやすい状態と作りたいと思いました。
解剖をしていなかったのなら、それ以外で情報を集めるしかない。葬儀が終わった2日後に監察医務院に行くことにしました。藁にもすがる思いでした。
死因情報の申請方法
死因情報の提供は簡単でした。監察医務院に行き書類を書くだけです。父との関係が証明できる戸籍と身分証明書と印鑑を持って行きました。書類はこちらでもダウンロードができます。
私は監察医務院の窓口で記入したので、事務局の人が記入の方法を丁寧に教えてくれました。特に迷うことなく記入ができました。提供の区分は「写しの交付」にしました。手続きは10分程で終わりました。
あと、手続きとは関係ないのですが「病院」という感覚で監察医務院を訪ねると、その静粛さと特異な環境に圧倒されます。私は最初に受付を訪ねてから担当の方が出てくるまでの間、5分ほどソファーの椅子で待つように言われたのですが、物音ひとつしない静かな環境だったせいか様々な思いが込み上げてしまい、涙が出てきてしまいました。
死因情報の受け取り方法
書類を提出してから2週間後。提出した申請書を受けて監察医務院が審議し、提供していただけることになったと電話があったので、再び監察医務院に行きました。受け取りは直接監察医務院に伺わないといけない決まりになっています。
受付で封筒を受け取り、手数料10円をお支払いしました。
こちらが、父の死因情報「死体検案調書」です。

個人情報が多く全てをお見せすることができないのですが、どのような情報が受け取れるのかだけ分かってもらえると思い公開しています。
右下の一番大きい四角の中には、警察から引き継いだであろう情報が書かれていました。書かれていた項目はたったの5つです。
警察が電話で「引き継ぎをするのにスペースがなかった」と言っていたのを思い出しました。
「何月何日ワクチン接種」これぐらい書くスペースはあっただろうに。この調書をもらった時に本当に悔しくなりました。
◼️かかりつけ医でカルテの開示をお願いする。
父は新型コロナワクチンを接種してから、亡くなるまでの間に1度だけ病院にかかっています。この時は「特になんの問題もない」とされていたのですが、その4日後に自宅で亡くなりました。
この時に血液検査などは行っていないのですが、父は腰が悪かったのでレントゲンを撮っていました。最後に病院にかかった時のカルテの開示と、レントゲン写真のデータを申請し、取り寄せることにしました。
病院によって対応が違うと思いますが、父が通っていた病院では医事課があり、そこに問い合わせをすると担当の方が丁寧に対応してくださいました。こちらも申請から2週間程かかり、病院に直接取りに行きました。カルテを受け取る時にも「え!〇〇さん亡くなったんですか!先週病院にいらした時は元気だったのに」と常に病人と接している病院のスタッフさえも驚いている様子を見ると、父の死がどれだけ急だったのかが分かります。
ちなみに、その後もこちらの病院には再びカルテの請求と診断書の請求でお世話になることになるのですが、父のケースが区の審議では「否定できない」と評価され、国に報告されることになった時、担当の方が「本当に良かったです!本当に良かったですね!!」と一緒に喜んでくれたことは今でも忘れません。
◼️ここまでのまとめ:解剖できなかった時には自分で情報を集める。
解剖できなかった時には、自分で情報を集めるしかありません。都道府県や病院により対応が違うかもしれませんが、東京都監察医務院の対応は非常に丁寧に対応してくださいました。そしてかかりつけ医のいる病院も、しっかりとした手続きを踏めばカルテの開示は速やかにして頂けました。
この2点については、私はスムーズに行うことができましたが、SNSなどを見ていると思うように行動ができていない方もいらっしゃるようです。
このような状態にならないように、まずは解剖をすることをお勧めします。「解剖するのはかわいそう」「穏やかに見送りたい」という気持ちは一度我慢してください。解剖が終わってから穏やかに送り出しても遅くはありません。旅立ってしまったら解剖したくてもできません。それだけは忘れないでください。



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