【6人に1人の死亡認定】新型コロナワクチンの副反応死・因果関係を国は高い割合で認めている
- はとサブレとパンダ
- 2022年10月21日
- 読了時間: 7分
更新日:2022年10月26日
2022年10月7日の段階で国には1883人の死亡事例が報告されています。「その内ワクチンとの因果関係が認められたのはたった4人。」という報道やつぶやきを見かけます。
「1883人も報告されているのに4人だけ?」と思う方も多いと思うのですが、まだまだ審議は始まったばかり。審議結果を見てみると決して「認めない」という方針ではなさそうです。むしろ高い割合でワクチンでの死亡が認定されているのがわかります。
「高い確率で死亡が認定されている?」という言葉に疑問を持った方は、最後まで読んでみてください。そもそも報道されている数字は分子と分母が違うんです。

まず分母の数1883人とはどこの数字なのか?
人が亡くなった時に死亡診断書を書いたお医者様が「新型コロナワクチンで亡くなった可能性がある」と判断した場合PDMAに報告します。PMDAとは「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構」のことです。こちらでは、新型コロナワクチンに限らず、医薬品での副反応報告を集約し厚生労働省に報告する機関です。
ということで分母の1883人はお医者さんがPMDAに報告した数です。
こちらで集約された新型コロナワクチンの死亡事例は、厚生労働省の「厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)」の資料として提出されます。こちらのページにある資料は全員が閲覧可能です。ページへ。
「厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)」の資料の中の四角でかこった部分が「新型コロナワクチン接種後の死亡例として報告された事例」です。

こちらには、製薬会社別の報告事例が載っています。初めて見る方はその報告事例の多さにびっくりすると思います。
| 製薬会社名 | 報告数 | 内訳 |
コミナティ筋注 | ファイザー | 1677人 | β10+γ1657+評価中10 |
スパイスパックス筋注 | モデルナ | 198人 | β1+γ 184+評価中13 |
パキスゼブリア筋注 | アストラゼネカ | 1人 | |
コミナティ筋注5~11歳用 | ファイザー | 2人 | |
ヌバキソビッド筋注 | 武田薬品工業 | 1人 | |
| 合計 | 1879人 | |
各社の報告数を合計すると1879人になり、1883人と似たような数字になります。ということで、分母はこちらの数になると思います。
分子の認定された4人の数はどこの数なのか?
分子の数4人は、遺族が予防接種健康被害救済制度に申請した中から認定された数になります。
こちらの制度は、遺族が自分の住む自治体に自ら申請する制度です。申請しなければ一行に新型コロナワクチンと家族の死の因果関係を認めてもらうことはできません。そして、PMDAの報告した方は全てが匿名になるので、因果関係が認められても遺族へは何も連絡がこないものになります。私は警察・病院・監察医務院に連絡している時でも、予防接種健康被害救済制度に関しては一度も教えてもらうことがありませんでした。
このように、分子と分母は違う所からの数が使われています。
新型コロナワクチンの死亡例の認定は始まったばかり
こちらの厚生労働省のホームページには、疾病・障害認定審査会 (感染症・予防接種審査分科会、感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査部会)の資料と審議結果が載っています。
2019年9月に行われた第134回から先日行われた第152回の分までと、2021年9月13日からスタートした第1回感染症・予防接種審査分科会・新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査部会から第12回までのデータです。
この予防接種審査分化会は新型コロナワクチンだけではなく、インフルエンザやBCG、日本脳炎やポリオなどの様々な予防接種により副反応があった方の審議を行う会です。令和3年2月頃に接種がスタートした新型コロナワクチンの副反応報告は、令和3年9月13日に行われた第1回感染症・予防接種審査分科会・新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査部会の中で初めて報告されます。
こちらが第1回目の結果報告書です。
PDFを見ると分かる通り、全ては急性アレルギーとアナフィラキシーの医療費・医療手当の申請であり、死亡一時金の申請はありません。そして2021年10月22日に行われた第2回も2021年11月19日に行われた第3回も医療費・医療手当の申請であり死亡一時金の申請はありませんでした。
こちらが第2回目の結果報告書です。
こちらが第3回目の結果報告書です。
2021年12月に新型コロナワクチンの死亡報告が審議会へ
初めて新型コロナワクチンの副反応による死亡報告が審議会に出るのは、2021年12月9日に行われた第145回感染症・予防接種審査分科会です。PDFはこちらから。

下の方に5件が「保留」とされていますが、その5件の保留のうち3件が死亡一時金・葬祭料の請求となっています。つまりこちらが初めて審議にかけられた死亡事例ということになります。
審議結果は「保留」です。審議された時点では何かしらの情報が不足しており「結果がだせない」とされたものです。注目されるポイントは「否認されていない」という点です。
その後の死亡一時金・葬祭料の請求は2022年2月10日の第146回疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会までありません。(PDFはこちら)
そしてこちらの死亡事例2件も保留です。

続く2022年4月18日に行われた第147回 疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会での死亡2例も保留。(PDFはこちら)

そしてしばらくは死亡事例が審議されずに、死亡事例が初めて認められた2022年7月25日に行われた第150回 疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会になります。
(PDFはこちら)

この時の報道を覚えていらっしゃる方も多いと思うのですが「初めて認められた」という報道はされていましたが、この時一緒に審議された「死亡事例8件が保留になっていた。」というニュースはなかったと思います。
そしてこの次に死亡事例が審議されたのは、2022年9月9日の2人目と3人目が認定された第151回 疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会です。(PDFはこちら)

この時一緒に審議にかけられた死亡事例は認定された2件の他に3件ありました。2件が保留で1件が否認となっています。
ここで初めて死亡事例が否認されたのですが、ここまでに審査会で審議された死亡のケースは21件。認定が3件、保留が17件、否認が1件となりこの数字だけを見るとかなり高い割合で因果関係を認めていると言えます
そして先日4人目が認定された第152回 疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会では認定された1人件の他に死亡事例2件が保留になっています。(PDFはこちら)

こちらの審査会で審議された死亡のケースの合計は24件となり、認定が4件、保留が19件、否認が1件となりました。
表にするとこのようになります。
| 死亡例の審議数 | 認定 | 保留 | 否認 |
2021年12月9日 | 3 | 0 | 3 | 0 |
2022年2月10日 | 2 | 0 | 2 | 0 |
2022年4月18日 | 2 | 0 | 2 | 0 |
2022年7月25日 | 9 | 1 | 8 | 0 |
2022年9月9日 | 5 | 2 | 2 | 1 |
2022年10月17日 | 3 | 1 | 2 | 0 |
合計 | 24 | 4 | 19 | 1 |
国は新型コロナワクチンの副反応で死亡したケースを積極的に認定している?
疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会が2ヶ月に1回しか開催されていないので、なかなか認定された数が増えませんが、150回から151回、152回と3回連続で新型コロナワクチンの副反応で死亡した事例を認めています。そして報告された24件中19件が保留となり否認は1件です。
先日、4人目が認定された時にこちらのブログに書いた通り、今の時期に認定されたいるのは昨年5月頃に接種をしている方です。
新型コロナワクチンの接種が始まったのは、2021年2月頃です。私の父も1回目を2021年6月に接種していることを考えると、初期の段階で新型コロナワクチンを接種して亡くなった方が今、認定され出しているんです。
しかも、かなりの高い割合で認定されています。
認定されたのは1883件中たったの4件ではなく
24件中4件も認定されているのです。
そもそも分子と分母の数は違うデータから持ってきているものなんです。
このあたり報道している側がわかってしていると思うのですが、メディアを見ている方からすると理解していない部分だと思います。いや、もしかしたら報道している側もわかってないかもしれません。
認定される死亡事例は大幅に増える可能性も
私の父のケースは、予防接種健康被害救済制度を区に申請して区から「因果関係が否定できない」と回答をいただくまでに半年かかっています。
そして、その後国に申請する時に追加で資料を必要となり、かかりつけ医から心疾患がなかったのを証明する診断書とカルテの写し、心電図のデータを取り寄せるまでに1ヶ月半かかりました。
とにかく、厚生労働省の審議の土俵に登るまでは時間がかかるんです。
新型コロナワクチンの接種がスタートして1年半が経過しました。これまでに申請された予防接種健康被害救済制度はどんどん国の審議の土俵にあがり、多くの数の死亡事例が認定される日も近いと思っています。
政府が抱える大問題に発展も
認定数が増えれば増えるほど、政府は国民への説明が必要不可欠になってくるでしょう。「国は認めない」ではなく「ハイペースで認める」という時がやってくる。そうなった時には首相や、「新型コロナワクチン で亡くなったというのはデマ」と言い放った政治家の意見が聞きたいものです。
今でもコロナやワクチン は憎くないですが、政府に対しては腹わた煮えくり返る想いがあります。警察へは恨みです。



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